爪水虫を自力で治す|爪水虫(爪白癬)の特徴や治療方法


最近若い女性にも増えている爪水虫。爪水虫は足にできる水虫と違ってかゆみなどの症状はありませんが、爪水虫が進行し悪化していくと、爪がボロボロになり日常生活にも支障をきたすようになります。

「爪が黄色くボロボロでどうにかしたい!」「でも病院へは行きたくない!」そんな人のために、市販薬で自力で爪水虫を治す方法をご紹介します。

爪水虫

爪水虫(爪白癬)とは

爪水虫は、正式には「爪白癬(つめはくせん)」という病気です。

白癬とは「白癬菌」のことで、爪水虫の原因となっている菌です。

日本では10人に1人が爪水虫であるとも言われていますので、他人事ではなく、実際爪水虫であることに気付いていない方もいれば、何となくその可能性を自覚しながらも「放置している」という方もいます。

爪水虫を放置すると蜂窩織炎(ほうかしきえん)という皮膚の感染症や糖尿病性壊疽(えそ)の原因となることもあります。

少しでも疑わしい場合には爪水虫であるかどうかハッキリさせる必要がありますし、爪水虫であることがわかったら早めに治療を開始することが大切です。

爪水虫(爪白癬)の原因

爪水虫の原因は、白癬菌というカビになります。

爪はケラチンというたんぱく質の一種でできているのですが、白癬菌はこのケラチンをエサにしています。

カビということもあり、白癬菌は高温多湿な場所を好むのですが、足というのは蒸れやすいので白癬菌にとっては居心地のいい場所になります。

白癬菌が爪の中に侵入して、爪の下の部分、爪甲下と呼ばれる部分をすみかとするケースがほとんどです。

爪甲下は水分が多くて柔らかいですし、白癬菌のエサとなるケラチンも豊富です。そのため、白癬菌にとっては最高の場所なのです。

水虫から爪水虫へ


足水虫の写真 出典:ロート製薬HP

もともと足が水虫になっていて、その水虫から白癬菌が爪のほうに移り、爪水虫になるケースがほとんどです。

爪水虫と水虫を併発すると完治が難しくなってきますので、注意が必要です。

というのも、爪水虫と水虫を併発することによって、常にどちらからも白癬菌が供給されるような状態になってしまうのです。

どちらかが治っても残っているほうから白癬菌が供給されて、再発してしまうのです。

もちろん、爪水虫は自分以外で爪水虫を持っている人や水虫を持っている人から感染することもあります。

爪水虫をきちんと治療しないと足水虫のほうも再発してしまうので、足水虫を治すためにも爪水虫の治療は必須なのです。

爪水虫(爪白癬)の症状

治療を始める前に、まず本当に爪水虫かどうかチェックする必要があります。

爪水虫の初期症状

  • 爪の表面が白く濁る
  • 爪に白い筋が入る
爪水虫

爪が白く濁ったり、爪に白い筋が入ったりするのは、爪水虫における初期症状になります。

初期症状であれば、そこを削り取って水虫の塗り薬をつければ治る可能性があります。

爪水虫が進行すると…

  • 爪が黄色〜黒く濁る
  • 爪が厚くなる
  • 爪が盛り上がる
  • 爪がもろくなる
  • 爪が剥がれ落ちる

症状が進行していくと、爪水虫を引き起こす白癬菌が爪の奥に侵入し、指の方へと感染していきます。

それに伴って、爪の色も白く濁っていたものが黄色になり、黄色から黒へと変色していきます。

爪の厚みも増して、爪が盛り上がったような状態になります。

盛り上がった爪は厚く丈夫そうに見えるのですが、実はとても脆くなっています。そのため、ポロポロと剥がれ落ちてしまいます。

進行した爪水虫は、市販の水虫薬では治すことはできません。

その剥がれ落ちたものから他の人に移ってしまうこともありますので、爪水虫は自分だけの問題ではないと考えたほうがいいでしょう。

爪水虫が進行し悪化していくと、日常生活にも支障をきたすようになります。

爪水虫によって爪が爪として機能しなくなると、歩くことすらままならなくなります。そこから内臓機能の低下を招くこともありますので、悪化する前に治療をおこなっておきたいものです。

また、白癬菌による糖尿病と合併症のリスクもあります。

爪水虫(爪白癬)の種類

爪水虫と一口に言っても、実はいくつかの種類があります。

遠位側緑部爪甲下型(えんいそくえんぶそうこうかがた)


出典:はなふさ皮膚科HP

遠位側緑部爪甲下型というのは、爪の先端や側縁部、つまり爪の遠位部から白癬菌が侵入することによって起こるタイプです。

爪水虫の中でももっとも多いタイプといえるでしょう。

白癬菌が侵入してくる爪の先端や側縁部が変色して、欠けていきます。

白色表在型(はくしょくひょうざいがた)


出典:はなふさ皮膚科HP

白色表在型というのは、爪の表面から白癬菌が侵入してくるタイプになります。爪の表面が白くなるのですが、爪水虫の中では珍しいタイプに分類されます。

近位部爪甲下型(きんいぶそうこうかがた)


出典:はなふさ皮膚科HP

近位部爪甲下型というのは、近位部、いわゆる甘皮の部分から白癬菌が侵入してくるタイプのものです。

甘皮のある爪の付け根の部分が白く濁ってきて、爪水虫の中でも進行が早いものとして知られています。

全層異形成型(ぜんそういけいせいがた)

全層異形成型というのは、爪の先端部や側縁部、甘皮の部分、爪の表面のいずれかの経路から白癬菌が侵入してくるもので、爪全体に症状が発生します。

遠位側縁部爪甲下型、白色表在型、近位部爪甲下型の3つのタイプを先でご紹介しましたが、これらのタイプが治療されることなく放置された場合、全層異形成型になります。全層異形成型になると歩くたびに激痛を伴うようなこともあります。

爪水虫に似た症状の他の病気

「爪水虫だと思っていたのに実は違った!」というケースも少なからずあります。

爪水虫に似た症状として挙げられるのが爪が厚くなる、爪が変色するといったものです。

これは加齢によって起こる症状でもあります。また、カンジダ爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)、乾癬(かんせん)などでも同じような症状が起こることもあります。

爪水虫に似た病気

  • 爪カンジダ
  • 爪甲剥離症
  • 乾癬

これらを素人が見分けることは難しく、病院で顕微鏡を使って調べないと、医師にもはっきりわかりません。

爪水虫の検査

爪下の角化物を採取して、顕微鏡で白癬菌の有無を確認します。顕微鏡だけ確認できない場合は真菌培養を行います。

白癬菌が検出されない場合は爪水虫ではなく、他の病気です。

もし爪水虫ではないのに、症状から自己判断で「爪水虫だ!」と決めつけた場合、原因は白癬菌ではないため、自力で治すことも難しくなってしまいます。

自力で治すにしても、最初は皮膚科で爪白癬の診断を受けた方が効率的です。

爪水虫(爪白癬)と水虫(足白癬)の違い

爪水虫と水虫を両方持っている方は多いのですが、どちらも白癬菌によるものですので爪水虫になっている方は水虫になりやすいですし、水虫になっている方は爪水虫にもなりやすいのです。

では、爪水虫と水虫の違いというのは何なのでしょうか。

まず、違ってくるのが場所です。

爪水虫というのは白癬菌が爪の中にまで入ってきているものですが、水虫というのは白癬菌が足の角質層に入って起こるものです。

白癬菌は体の至るところに入り込み、さまざまな症状を引き起こします。

次に、症状です。

爪水虫における代表的な症状としては、先でもお話しした爪が白く濁る、爪に白い線が入る、爪が厚くなるといったものが挙げられます。

一方で、水虫になるとかゆみやじゅくじゅくといった症状が出てきます。

爪水虫の症状は見た目にわかりやすいのですが、かゆみなどの自覚症状はありません。そのため、発見が遅れてしまうのです。

爪水虫(爪白癬)を治す方法

①皮膚科・病院で爪水虫を治療する

病院で爪水虫を治療する場合、まず水虫菌の有無をチェックするので、確実な方法で治療することができます。飲み薬を処方する場合の血液検査も一緒にできます。

②自力で爪水虫を治す

自力で爪水虫を治す場合、通販の飲み薬や、市販の塗り薬で治療します。病院へ行く手間は省けますが、爪水虫でない場合は、余計な時間とお金をかけることになります。

病院の爪水虫の飲み薬

病院で処方される爪水虫の飲み薬は以下の2種類です。

  • ラミシール錠 (有効成分:テルビナフィン塩酸塩)
  • イトリゾール錠(有効成分:イトラコナゾール)

飲み薬は爪の中に長い間留まるため、塗り薬の届きにくい爪の奥にある水虫菌も殺菌します。どちらも爪水虫に対する有効性は8割強。治療前と治療開始後2カ月は月1回の血液検査が必須となっています。

爪水虫薬 ラミシール錠

  • お薬代1ヶ月2,100円程度で安め。6カ月で12,600円程度。
  • 海外でも広く使われている抗真菌内服薬
  • 1日1回1錠服用、6カ月以上毎日内服し続ける必要がある
  • 肝機能などの重篤な副作用を起こすことがある
  • ジェネリックあり(ネドリール錠/マルホ)

爪水虫薬 イトリゾール錠

  • お薬代 1週間8,500円程度 3クール25,000円程度
  • 1日8錠を1週間内服して3週間休薬→これを3セット(パルス療法)
  • 他の薬剤との飲み合わせの問題が多い
  • ジェネリックは効果なし

自力で治す 爪水虫の飲み薬は市販されている?

薬局・ドラッグストアでは爪水虫の飲み薬は市販されていませんが、ラミシールは通販で購入できます。ただし、肝臓などに副作用が起きる場合がありますので、自己責任で購入しましょう。(※本来は病院で血液検査を受けた上で処方されます。)

ラミシールの通販はこちら

病院の爪水虫の塗り薬「クレナフィン爪外用液10%」

クレナフィン爪外用液10%は日本初の外用爪白癬治療剤で、病院で処方されます。

これまでは日本国内で承認されている爪水虫の治療薬は飲み薬だけでしたが、肝障害などの副作用への心配から、外用薬が望まれてきました。そして誕生したのが「クレナフィン爪外用液」です。

平成26年9月から保険適応となっています。

クレナフィンの特徴

  • 有効成分はエフィナコナゾール
  • 爪白癬の原因である皮膚糸状菌に対して、高い抗真菌活性がある
  • ケラチンとの親和性が低いため、爪甲での透過性に優れている
  • 1本1ヶ月分自己負担1,800円程度

自分で治す クレナフィンは市販されている?

残念ながらクレナフィンは市販されていません。病院での購入のみになります。

薬局・ドラッグストアで売っている水虫薬では効果なし?

薬局やドラッグストアでは、水虫用の塗り薬がたくさん売っていますね。有名なものでは、

ブテナブロックやエクシブ、ラミシールATクリーム、エフゲンなどでしょう。

いずれも、足の水虫に対しては効果がありますが、爪水虫に対しては効果はありません。

水虫薬のジェルやクリームでは、爪の内部に浸透することができないからです。

ただし、爪の表面だけ白くなっている初期症状の爪水虫には効果がある可能性が。

白くなった部分を削って、エクシブなどを塗布する方法があります。

自力で治す!爪水虫の塗り薬 市販薬はある?

爪水虫の市販薬があるのかどうか気になっているという方も多いでしょう。

結論から言ってしまうと、爪水虫の市販薬(塗り薬)はあります。

ネットで通販できるものもありますので、病院へ行くのが恥ずかしいという方に人気です。

爪水虫の市販薬の中には評判のいいものもあるのですが、市販薬を購入する前に本当に爪水虫なのかどうかを確認しておかなければいけません。

当たり前のことなのですが爪水虫の市販薬というのは、爪水虫にしか効果がありません。

爪水虫以外のものが原因で爪に異常が起こっている場合、爪水虫の市販薬を購入しても効果は実感できないでしょう。

場合によっては、悪化してしまう可能性もあります。

「病院に行くのが恥ずかしい」という方は本当に多いです。

お医者さんに爪水虫であることを知られてしまうのはもちろん、爪水虫であるということを診断で証明されてしまうのが恥ずかしいという部分もあるでしょう。

ただ、爪水虫を治すためには、爪水虫であるかどうかをまずハッキリさせなければいけません。「たぶん爪水虫だから・・・」と自己判断で爪水虫の市販薬を購入するのは避けたいところです。

爪水虫の塗り薬 おすすめランキング

クリアネイルショット アルファ

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濁った爪、くずれ爪、ガサつき、変色爪などに効果があり、効能評価試験ずみの商品です。

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エクサイラーネイルトリートメント

Dr.G’s クリアネイル

Dr.G's クリアネイル

Dr.G’s クリアネイルはKenneth B.Gerenaich博士によって開発された、副作用の心配がない、爪水虫専用の外用薬(塗り薬)です。

内服薬は肝臓・腎臓に負担がかかる恐れがあることから、何とか塗り薬で安全に爪水虫対策ができないか?という声からDr.G’s クリアネイルが生まれました。

この【Dr.G’s クリアネイル】はアメリカでNo1の人気の爪水虫治療薬です。ネイルサロンでも業務用として使われています。

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自力で爪水虫を治すために〜爪水虫のケア方法

爪水虫のケア方法なのですが、病院で薬を処方されたのであれば用法用量を守ってその薬を続けていくことです。

飲み薬は飲み忘れがないようにすればいいのですが、塗り薬に関してはいくつかのポイントがあります。

塗り薬のポイント

爪水虫

入浴後というのは皮膚がふやけて柔らかくなっているので、薬が浸透しやすくなっています。そのため、塗り薬はお風呂上りに塗るのが効果的です。

それも白癬菌を逃さないように、広範囲にしっかりと塗るようにしましょう。

状態がよくなったと思っても自己判断でやめるのではなく、お医者さんにきちんと判断してもらいます。

日常で実践したい爪水虫ケア

治療のための薬を続けることはもちろんですが、患部を常に清潔に保つということも大切です。

毎日石鹸で綺麗に洗うようにしましょう。

洗う

洗った後は湿ったままの状態にしないで、しっかりと乾かします。

靴下は毎日交換して、できるだけ通気性のよいものを選びます。

洗った靴下は、裏返しにして直接日の光に当てるようにしましょう。

靴下

靴もやはり通気性のよいものを選ぶようにしたいものです。毎日交換できるように、何足か用意しておきましょう。
できることなら靴を履かない、靴を履く時間を短くするといったことも意識しておきたいところです。

ただ、どうしても靴を長時間履かなければいけない場合には、抗菌性のある中敷きなどを使いましょう。

爪水虫(爪白癬)の予防策

爪水虫の原因は白癬菌です。そのため、爪水虫を予防するのであれば、白癬菌を生活環境から排除していくことが大切です。

言ってしまえば、白癬菌にとって居心地の悪い環境を作り、白癬菌のほうから逃げ出すような状態にすればいいのです。

先でもお話ししましたが、患部を清潔に保つことが爪水虫の予防にもなります。

つまり、足をよく洗って綺麗にすることです。洗った後に湿ったままにしていては白癬菌が好む環境を作り出してしまいますので、洗った後にはしっかりと乾燥させます。

さらに、足に直接触れるものに関してはこまめに洗濯をしておきます。例えば、バスマットや靴下などです。

バスマット

こちらのリネンのバスマットは濡れても乾きやすく、洗濯機でも洗いやすいのでおすすめです。サラサラの触感も気持ちが良いですよ!

あとは、部屋の通気をよくして、こまめに床の掃除をするようにしましょう。
部屋の通気や掃除というのは一見関係ないように思えるかもしれませんが、白癬菌というのはカビの一種で体のどこからでも侵入してくるものです。

足元だけではなく、自分が過ごす空間においては白癬菌が繁殖できないような環境づくりを心がけていきましょう。こういったことが自分の爪水虫を予防するだけではなく、一緒に生活している人が爪水虫にならないように予防することにもつながってくるのです。